自動車事故は「保険に入っていれば大丈夫」という危険な考え。任意保険が身代わりになれない2つの盲点
「万が一、車で人身事故を起こしてしまっても、無制限の任意保険に入っているから大丈夫」
そう考えて安心していませんか?確かに、対人・対物の賠償金、ご自身の怪我の治療費、車の修理費用などは、手厚い任意保険に入っていれば「お金」の面はどうにかなるケースがほとんどです。
しかし、自動車事故における運転手の責任は「お金」だけではありません。実は、保険会社がどれだけお金を積んでも、絶対に解決できない「2つの責任」が存在します。これらを甘く見ていると、一瞬にしてご自身と家族の生活は崩壊します。
- 1. 行政上の責任: 免許証の点数減点、一発免停・免許取消処分
- 2. 刑事上の責任: 警察による逮捕、裁判、罰金、そして懲役・禁錮刑
盲点1:点数減点と罰金は「完全なる自己責任」
事故を起こすと、公安委員会から違反点数が課され、裁判所(または簡易裁判所)から刑罰としての罰金が科せられます。
1. 免許証の減点・取消(行政処分)
人身事故の重さに応じて、高い点数が加算されます。相手に重傷を負わせたり、死亡させてしまった場合は、過去に無事故無違反であっても一発で免許取消処分になります。
車がなければ仕事ができない職種の場合、この時点で失職を余儀なくされます。当然、保険会社が代わりに点数を引き受けてくれる制度はありません。
2. 高額な罰金(刑事処分)
過失運転致死傷罪などに問われた場合、数十万円から、悪質な場合は最大100万円の「罰金刑」が科せられます。この罰金は「刑罰」であるため、任意保険から支払うことは法律上絶対にできません。すべてご自身の所持する現金で支払う必要があります。
盲点2:死亡事故を起こせば「逮捕」と「刑罰」
もしも前方不注意や一瞬の油断で、歩行者や相手車両のドライバーを死亡させてしまったらどうなるでしょうか。
現行犯逮捕による社会的信用の失墜
死亡事故や悪質な人身事故の場合、その場で警察に現行犯逮捕されるケースが多々あります。逮捕されれば身柄を拘束され、外部との連絡は制限されます。当然、会社は無断欠勤(または逮捕の報道)となり、懲戒解雇・クビになる可能性が極めて高くなります。
刑務所への収監(懲役・禁錮刑)
裁判の結果、執行猶予がつかずに実刑判決が下されれば、刑務所へ収監されます。これまで普通に社会人として働いていた人間が、一瞬にして「前科持ちの受刑者」へと転落するのです。
残された家族を待ち受ける「悲惨な現実」
万が一、皆様が逮捕・収監され、職を失ったとき、本当に苦しむのは残された皆様の家族です。
- 収入の途絶: 一家の支え手を失い、明日からの生活費、家賃や住宅ローンの返済、子供の学費が払えなくなります。
- 世間の冷たい目: 「人殺しの加害者家族」として近所や学校で噂が広まり、子供はいじめの対象に、配偶者は精神的に追い詰められ、引っ越しを余儀なくされます。
- 家庭の崩壊: 経済的・精神的な限界から、結果として家族の離散を選ばざるを得なくなるケースが後を絶ちません。
任意保険は、被害者への賠償金(お金)は払ってくれますが、あなたと家族の「壊れた人生」までは保障してくれないのです。
まとめ:「保険があるから」と油断してはなりません
車を運転するということは、一歩間違えれば「凶器」を操り、自分と他人の人生を終わらせるリスクを常に背負っているということです。
「任意保険に入っているから、ぶつかっても大丈夫」というお考えは危険です。当社スタッフは保険のプロとして数多くの事例を見てきたからこそお伝えしたいと考えております。事故の本当の恐怖は、いつもお金で解決した「その先」にあるのです。今日も大切な家族の元へ無事に帰るために、いま一度、ハンドルを握る責任の重さを噛み締めることをお勧め致します。