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対物賠償責任保険の補償額、無制限にする必要はありますか?

はい。当社では対物賠償責任保険の補償額は無制限が最善策だと考えております。

保険の対象が原動機付き自転車(原付)であっても無制限をお勧め致しております。

当社が自動車保険のご案内を行うとき、原則として対物賠償責任保険の補償額を”無制限”にする理由は3つあります。

①保険会社で示談交渉ができなくなる恐れがある

法律上、社会の一般的な決まりとして、当該保険事故で被保険者が負う賠償金額が保険の補償額を上回る可能性があるとされる案件のとき、以後保険会社は示談行為の一切を禁止されることになります。

つまり、仮に営業中の店舗や工場、高級車や大型トラック、キャンピングカーや機密機械を載せた車両、競走馬を載せた車両へ衝突した場合で、保険の補償額を低く設定していたとするならば、お客さまが最悪の状況に追いやられるという可能性がある訳です。

保険会社が示談を行うことができないということは、お客さまご自身が一から解決まで相手方と交渉しなければならず、その場合、お客さまに時間的な損失が発生することは明白です。

お金の問題はとてもシビアで、話が上手く進まなければ、事故の相手方から裁判や調停に掛けられるリスクも存在しています。

私たち保険に携わる事業者であっても、交通事故の示談は簡単に済むものばかりではなく、時として解決まで1年以上話し合いをしなければならないこともあります。

脅かす訳ではないのですが、僅かな保険料を削ってまで、本来受けられたはずの”示談交渉サービス”を手放すことにならないよう、無制限のお勧めを辞すことはありません。

②実際に数千万円を支払う事故が多発している事実がある

『私は事故を起こしたことがないから…』、『事故を起こしたとしても1,000万円以上の賠償金なんて、そうそうないだろう…』、『高そうな車には近づかないから大丈夫…』

仰りたいことは、何よりお客さまと同様に自動車を所有し、365日間運転している私たちも良く存じ上げております。

しかし、居眠り運転やよそ見運転、運転中にぼっーとしていたご経験は誰にでもあるはずのことであり、自身が意図していない状況がいくつか重なった結果として”万が一は誰にでも起こり得る”ことは否定できない事実です。

可能性がとても低いことではありますが、車やバイクが誤作動したり、いきなりブレーキが利かなくなった場合においても、やはりそれは運転手の責任と言えます。

自分が事故を起こしていないのに、保険料が上がったというご経験はありませんか?

それは正にお客さまと同じ車両で、何処かの誰かが大きな事故を起こしたという証であり、それは自動ブレーキシステムが付いている車両であっても実際に事故が発生している現実があるのです。

③対物賠償責任保険の補償額を下げても思うほど保険料が安くならない

対物賠償責任保険に限らず、対人賠償責任保険にも言えることですが、実は一昔前まで自動車保険は”補償額無制限”を設定することができませんでした。

この時代は補償額を1,000万円上げることによって、保険料に大きな差額が生まれていましたが、現代において、その差は僅かなもの(数百円)になりました。

勿論、上記のご案内は強制ではなく、あくまでも当社からのお勧めでございます。

基本の設計では無制限の設定とさせていただいておりますが、減額のご要望がありましたら、当社営業担当までお申し付けください。

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